家づくりというのは決めることや考えることが多く、時間もたくさんとられます。
もちろん仕事や家事、育児をしながらなので忙しくてイライラしてしまうこともあります。
夫婦で意見が合わず少しギスギスした雰囲気になったり、ひどい場合には言い合いになったり。。。
せっかく家づくりという人生で最も大きな買い物で、幸せを感じられるイベントなのに
このような状況になりたくないですよね。
今回はそんな方に向けて
夫婦が協力して円滑に家づくりを進めていくための方法をお伝えしたいと思います。
ちなみに私たち夫婦は打ち合わせが始まった最初の方こそ意見が合わず雰囲気が悪くなることもありましたが、
今回紹介する内容を実践してみたところ楽しく円滑に打ち合わせを進めることができました。
これは性格的な要因もあるかもしれませんが、多くの人に当てはまる内容です。
この方法をお伝えして、これから打ち合わせが始まる方、もしくは真っ最中な方に向けて
家づくりをもっともっと楽しんで頂く手助けができたらと思います。
家づくりを円滑に進めていくための結論
- 2人が大切にしたいテーマを決める
- 家に使える金額を決める
- 役割分担をする
- 時間に余裕を持つこと
それぞれの内容を深堀していきます。
2人が大切にしたい家づくりのテーマを決める
なぜ必要なのか
家づくりの打ち合わせをしていくにしたがって、2人の間で意見の食い違いが必ず出てきます。
お互いが自分の主張を言い合っていては解決しません。
そんな時に2人で決めたテーマを思い出すことにより今問題になっていることが
自分たちが一番大切にしたいテーマから逸れていないかを確認し
本当に必要かどうかを判断することができます。
もし、必要なことなのに金額的な問題があった場合は、他の項目をテーマに沿って洗い出し
優先順位の低いものを諦めるといった判断ができます。
悩んだときに自分達のぶれない軸を持つことが大きな判断材料になる
これこそがテーマを持つことの一番大切な理由です。
どのようにテーマを決めればいいか
まずは自分たちがどんな家に住みたいか、どういう暮らしをしたいのかイメージしましょう。
あまり細かいことは考えずに自分たちが住む家はこんな感じの家がいい!
っといったように、気軽に考えてみましょう。
例えで言うとこんな感じです
意見が合わなかったことに対してあれこれ問い詰めることはしてはいけませんよ。
あくまで、二人の価値観が合うものを探すだけです。
そして細かすぎることもNGです。
なぜなら最初の頃に決めた細かいことは後々知識がついていったり、
いろんなものを見ていくことによって変わるからです。
ちなみに私の場合は、
日当たりがよく自然と家族が集まるリビング
生活しやすい家
をテーマにしました。
これを決めることによってリビングにはお金をかけるし、日常生活の中で便利なことや楽できることに対してもお金をかけました。
- リビングは吹き抜けを採用
- リビングの床はナラを採用(他の部屋はすべて標準のパイン採用)
⇒ナラ床はオプションで金額アップ。しかし夫婦揃って気に入ったためリビングにのみ採用 - リビング以外にはあまりお金をかけない
⇒2階はシンプルに。間接照明などのおしゃれにはお金をかけない
⇒子供部屋は4.5畳 - リビングの照明器具はBluetooth対応の調光調色ができる少し良いものを採用
- 2階にトイレを設置
- 1階に洗濯機、干すスペース、WICを設けて家事導線を楽にする
- 食洗器は深型採用、レンジフードは掃除しやすさ重視でグレードアップ
- 老後1階でも暮らせるように1階に和室を設置
- 帰宅後すぐに手を洗えるように玄関ホールに洗面設置
- 玄関ホールに鞄置き場とコート掛けを設置
- 洗面は使いやすさ、掃除のしやすさを重視して既製品を採用
もちろん予算の都合で諦めたものもありましたが、自分たちが大切にしたいテーマに沿って考えていくことで
満足する間取りや設備を取り入れることができましたし、不要なものは諦めることができました。
困ったときに必ず助けになります。是非夫婦で楽しく考えてみてください。
家に使える金額を決める
なぜ必要なのか
家づくりの打ち合わせをしているうちにあれよあれよと金額が膨れ上がっていき、
気づいた時には当初予定していた予算を大幅にオーバーしていたなんてことありませんか?
もし打ち合わせが今からの人はきっとこれから経験するでしょう。
経験豊富な営業マンやコーディネータは魅力的な提案という名の誘惑をしてきます。
夫婦揃って納得の上でオプションをつけていくのであればいいですが、どちらか一方が気に入ってしまった場合が大変です。
なんでそんなものつけるの?お金がもったいない。。っと、お互い分かり合えないところで言い争いになります。
そういう時に感情的ではなく、「予算の都合上それはできない」と言われたほうが納得いきますよね。
実際に私の場合、庭に天然芝を植えたいと思っていました。
しかし前項で話した自分たちのテーマからも逸れているし優先順位も高くない・・・。
でも私個人が欲しかったので
全体の金額が明確になり余裕があれば植えてもらうかどうか判断することにしました。
ただし、一方だけがやりたいことだからと言ってすぐに予算が厳しいから無理と
言ってしまうと、それはそれで喧嘩の元です。
最初はなぜそれが欲しいか、なぜ自分はいらないと思うか、折衷案はないかなどを話し合いましょう。
それでも折り合いがつかず、実際に予算が心配な状況であればこの切り口から解決を目指しましょう。
役割分担をする

なぜ必要なのか
- それぞれの負担を分散するため
- ある程度任せることによって責任感が生まれる
- 任せることによって、ある部屋は妻の意見を尊重し別の部屋では夫の意見を尊重するといった譲りあえる余裕が生まれる
家づくりでは決めることが多いです。
私の場合は打ち合わせのトータル回数は15回は超えました。
その中で、毎回のように宿題があり、家に帰って調べて、その結果を打ち合わせで話して。。。
これをどちらか一方だけが頑張っているとやることが多すぎてパンクしてしまいます。
家事でもそうですよね。お風呂・洗濯・料理・子育て、すべてを奥さんだけでこなすのは
忙しくて大変ですし、きっと夫に対する不満も溜まっていくでしょう。
[voice icon="https://2.bp.blogspot.com/-oMkKgonQVLA/WKFi_RED_nI/AAAAAAABBrg/eIRv_ibAj7MypkA7zM8IWLI-ertdUUjtQCLcB/s250/face_angry_woman4.png" name="妻" type="l"]なんで私はこんなに頑張っているのにあたなはなにもしてくれないの!?[/voice]不満がたまった状態で家づくりを進めていっても些細なことでもイライラするので百害あって一利なし
そうならないためにも役割分担してお互いが協力し合って進めていくことが大切です。
また、負担を減らすこと以外にも、役割分担することによって自分が担当することに対して責任感が生まれます。
その結果、人任せではなく自分が本気になって取り組むためより良いものができます。
他にも、ある部屋は妻が担当しているから妻の意見を尊重し、別の部屋を夫が担当しているからその部屋は夫の意見を尊重しようという譲り合う余裕が生まれます。
[voice icon="https://2.bp.blogspot.com/-6iIUl-9hmVY/W-0gXQBaPjI/AAAAAAABQJA/OQPFQ8RJJTgNfWqcKPLb65nljFs-iMxBQCLcBGAs/s400/angry_fukureru_boy.png" name="夫" type="l"]家づくりって言っても、センスないし俺にできることなんてあるのかなぁ[/voice]と思ったお父さん!
そんなあなたでもやれることはたくさんあります。
お金、土地、家電、値段交渉、ショールームの予約などなど、
間取りやデザインを決めることだけが家づくりではありません。
率先して行動してくれる姿や、困ったときに頼りになる存在であれば家づくりだけでなく、
これからの結婚生活も円満に過ごすことができるでしょう。
実際に私たち夫婦はこのような形で役割分担をしていました。
- 住宅ローン
- 気密・断熱
- 土地探し
- エアコン・テレビ・洗濯機などの家電
- コンセント
- ネット・テレビ
- 物置き
- 発注(楽天・amazon)
- 経費削減・値段交渉
- シーリングファン
- 壁掛けテレビ
- クロス
- 家事導線
- キッチン
- 洗面所
- 収納
- 和室
- お風呂
- カーテン
- 食器棚
- ダイニングテーブル
- ニッチ
- 玄関ドア・建具
- クッションフロア
- トイレ
- リビング
- 照明
- 庭の活用法
- 外観
- 窓の大きさ、開閉方法、デザイン
- 保険
- 外構
- 床
- 間取り
- HM/工務店選び
役割分担するといってもすべてをどちらかに振り分けるのではなく、
しっかりと2人で話し合いながら決めていくことが必要なこともあります。
そしてもう一つ大事なのは、お互いがお互いの相談役として親身になって相談に乗ってあげることです。
自分が担当だからすべて自分で決めなきゃと気負うことはせず、迷ったら相談しましょう。
相談される側も頼られることは嬉しいですし、二人で考えることでさらにいいアイディアが生まれるかもしれません。
時間に余裕を持つこと
なぜ必要なのか
結論:時間の余裕は心の余裕
家づくりは本当に決めることが多いです。
そして今までやったことのない手続きや、考えることがありはっきり言って結構疲れます。
もちろん仕事や家事、育児をしながらになるので限られた時間の中でこなさなければいけません。
打ち合わせをする度に決めなければならない宿題がでてくるため、前日の夜になって
[voice icon="https://4.bp.blogspot.com/-b_wxsoyflcs/WZP38JpI0LI/AAAAAAABGDA/troMJOw1KGUpq7yueRTgIdPc85o_kexXQCLcBGAs/s400/tamashii_nukeru_man.png" name="" type="l"]やばい。。宿題全然終わってない。。。どうしよ~![/voice]なんてことが起きるかもしれません。
時間がない中ですぐに決まらないようなことを考えるのはイライラしてしまいますよね。
考えすぎて寝不足で打ち合わせにいったところでうまく話がまとまらずイライラの悪循環となります。
だからこそ時間に余裕を持つことが大切です。
何に気を付ける?
- 宿題は期限に余裕をもって早めに取り組む
- 担当の方にお願いして本来のスケジュールより早めに進めてもらう
これを実行するだけで心に余裕がでてきます。
なかにはなかなか決められず期限ぎりぎりになってしまうものもあるかもしれませんが
もともと早めにスケジューリングしていれば迷う時間に余裕もあります。
心に余裕があることでイライラすることもなく円滑に進めていくことができるのです。
さいごに
この記事を読んだ方は是非すぐにでも実践してみて欲しいなと思います。
なぜならこの記事は打ち合わせが始まる前の自分へのメッセージでもあります。
私の場合はこれまでに紹介してきた方法を打ち合わせが始まってからだんだんと気づいていきました。
その代償として、最初の頃は意見の食い違いでギスギスした雰囲気になることもありました。
その時の私は
[voice icon="https://3.bp.blogspot.com/-iK_qOYNT7LM/WD_cbJx7M1I/AAAAAAABAF0/5Zh8iuBiC_E5FJFQZcgA7Lb4Ve2C4D8NgCLcB/s350/writing_man3_cry.png" name="" type="l"]こんなのがこれからずっと続くのかぁ。。嫌だなぁ。。[/voice]なんて思っていました。
ですが、この方法を実践していくことで徐々に打ち合わせの雰囲気もよくなり
家づくりが楽しく感じてきたのです。
だからこそ、この記事を読んでいただいた方には是非今回紹介した内容を実践して頂きたいです。
家づくりは住んでからが幸せではなく、
どうしようか考えてるときからすでに幸せと思える時間を過ごしてみてください。
ではまた。
日当たりがよく気持ちのいい家
窓から見える景色に癒される家
家族が自然とリビングに集まって団らんする家
各々が自分の趣味に没頭できる空間のある家
機能ではなくデザイン重視な家(またはその逆)
自然素材の良さを感じる家